約1000年前、この世界には『妖精族』が住んでいました。
彼らは魔法を使うことに長けており、この世界を魔法の力で次々と発展させていきました。 ある日、彼らは戯れに『人間族』を作り出しました。妖精族は自らが作り出した人間族に魔法を教え、人間族もまた、妖精族と同じように魔法の力でその文明を発展させていきました。
あるとき妖精族は、この世界を人間族に譲り渡しいずこかへ去っていきました。 世界をすべる役目を譲り渡された人間族は、それまでよりもさらに積極的に文明を発達させていきました。魔法の力を使い、妖精族が自分たちを作り出したように、新たな生物『獣人族』まで生み出してしまったのです。さらに彼らは、当時世界にはびこっていた邪悪な『モンスター』もその魔力を使って封印することに成功しました。 世界は平和そのもので、誰もがより一層の反映を信じて疑いませんでした。確かに世界は事実何の問題もないかのように発展していったのです――そう、あくまで表面上は――。 |